知る人ぞ知る、幻のTCG『プロジェクト・レボリューション』

【参入作品】角川書店

さて、プロレボに話を戻そう。上述に書いたクロスオーバー形式として、様々な既存作品がTCGとして遊べるのがこの作品の見所だろう。
そのどれもが人気作品ばかりで、幅広いファン層を勝ち取ってプロレボを広めていこうとしていたのがよく分かるが、いささか手法が大雑把過ぎると思う。
確かに参加作品が絡んでいればそれなりに興味本位を誘われるのがファンの心理だが、ではその延長線上でカードゲームをやりたいかという結果に行き着くのは難しい。
最も、そういった好きな作品があるから、という理由で買う人はたいていがコレクション志向の強い人ばかりだ、カードゲーム目的で始めようとする人など初めからいないだろう。
作者のイラスト・又は絵師さんが好きという理由から買い集めるということを目的にして、売上を伸ばそうとするだけならTCGけいたいにする必要もなく、トレカとして売り出せばそれなりに今でも需要があったはずだ。
しかしゲームとなれば、持ち歩く機会も増えて、下手をすればカードに傷がつくという事態もありえるので、中々カード自体を持って歩くというコレクション家はいないだろう、むしろ保管して眺めているだけでいい、と言った方が正しいあり方に近いかもしれない。

さて、そんな堅い話はおいておいて、そんな有名タイトルが数多く終結したプロレボの、参入作品を出版社別に見ていこう。

レアカード大人買い!

作品一覧

ケロロ軍曹
らきすた
未来日記
喰霊
成恵の世界
涼宮ハルヒシリーズ
新ロードス島戦記
ムシウタ
神様ゲーム
薔薇のマリア
ストライクウィッチーズ
喰霊-零-
時をかける少女
サマーウォーズ

参入作品はそれほど多いとはいえないものの、どれも引きが強く、また中学生くらいの年代が好きそうな【ケロロ軍曹】や、萌え要素をこよなく愛する人々を狙った【らきすた】や【ストライクウィッチーズ】など、どれも手堅いものばかりだ。
さて、ここからは作者の独断と偏見で、いくつかのアニメに対する簡単なあらすじと筆者の意見を書かせていただきたい。
これはあくまで個人的な見解になるので、ご了承ください。

らき★すた
美水かがみ先生の代表作である。物語の内容としては、女の子達がなんでもない日常をただ平凡に、そっとディスって行くのだ。
こう書くと変な作品であるが、主人公の「泉こなた」が初期設定としてオタクなのだ、そのため作中、又はテレビアニメ化した後の内容でも出演者が別の作品について語るということが行われているのだ。
おまけに、日常のアルアルネタを絡めて来ているのでなぜか共感できてしまうというような思いが多々あるという、日常系アニメの先駆的な作品である。
作中の舞台となる埼玉県ではすでにらきすたの聖地としてファンから愛されており、聖地巡礼として毎年多くの観光客が訪れているという。収益も馬鹿にならないと以前聞いたことがある。
らきすたのキャラクターはどれも日常の中にいそうな性質を備えているものの、特にリアルなのがこなたのオタクとしての行動が妙に説得力溢れているものばかりなので、筆者も何度テレビの前で首を縦に振ったことか。
現在はスピンオフ作品として【宮川家の空腹】がストリームアニメ作品として、オンライン上で公開されている。
こちらはとある姉妹の物語なのだが、そのお姉さんがやはりオタクで、そのお姉さんのせいで毎日家計が火の車状態に陥っているので、妹が毎日節約の日々に追われている何ともシュールな話だ。
しかもこの妹さん、まだ奨学生なのにお金という現実問題に既に向かい合っているのか、何とも世知辛い性格をしているのだが、無性に共感を覚えてしまうので何とも悲しくなってしまう。
小学生でそこまで気にすることないだろうと理不尽なことに直面し、またわがままを言いたくても言えないのでけなげ過ぎる。
そんな妹とは打って変わって、お姉さんは好きな同人誌や漫画があったら問答無用で買い捲っているという、家計が苦しい原因を作り出している張本人という、駄目姉っぷりを炸裂しているのだ。
作者のこのリアルで微妙にある話を、シュールにまとめて表現している手法は毎度思うのだが、見事の一言に尽きる。

新ロードス島戦記
ファンタジー作品の王道としてなら、こちらを知らない人はいないだろう。
1980年代後半テーブルトークRPGとして雑誌での連載がスタートし、後に角川スニーカー文庫から【ロードス島戦記】シリーズとして発表され、当時のファンタジー作品の代表作として名を広めていく。
ストーリーは元々テーブルトークRPGということもあり、物語の主人公となるものはいないところへ、人間族「バーン」と主人公に立て、エルフ族「ディードリット」をヒロインにして、その後の小説・アニメの作品へと繋がる。
この新ロードス島戦記はその続編に当たり、第一部ではバーンたちが主人公として動いていたが、その後の第二部では「スパーク」を主人公に、ヒロインを物語の中心的存在になっていくヒロイン「ニース」を中心に物語りは展開していく。
ファンタジー作品としては王道中の王道というもので、エルフ・精霊・魔法などの超常的な存在が当然のように出てくるので、話の気質が基本的にリアルとはかけ離れている。
この作品シリーズの影響でその後のファンタジーとしての物語は、大いに展開されていく。

ストライクウィッチーズ
略して「ストパン」である。と、略称がどうしてこうなるのかという人がいないとは思うのだが、予め説明しておこう。
この作品に出てくる登場人物たる女の子達は、皆一様に我々が普段はいているようにズボンを履いておらず、どう見ても下着としか思えないものしか履いていないのだ。
しかし誰一人恥らう人がおらず、またほとんどが女性ばかりという環境もあるせいもあることにはあるだろうが、筆者はたまに男性キャラがいても当然のように立っているシーンを見たことがあるので、何ともいえないが、とにかく履いていないのである。
そこから「ストライクウォッチーズ」と「パンツ」、略して「ストパン」となったのである。意義等は認めない、もう既にこれで決まっているので、どうしようもない。
戦う少女達が描かれているのだが、その時の戦闘装備も上に装甲は身につけておらず、下に航空用ストライカーユニットという魔力で空を飛ぶために必要なものを見につけているのだが、どうにも戦っているように見えないのは筆者だけだろか。
手には銃を持ってガンアクションを繰り広げているのだが、それよりも下の装備の方が気になって仕方ないよ、といつも思っていたものだ。
そんな作品も二度のテレビアニメ化、さらには劇場アニメ化、ノベライズ、コミカライズなど、メディアミックス展開としては大型商材として現在でも根強い人気を誇っている。

コンプリートを目指すっ!